買おうと思っても見かける機会が少ない有機野菜・無農薬野菜。
それもそのはず。有機農業は全体の0.5%(2018年時点)と少く、有機野菜自体の生産量がかなり少ないのです。
また、安定的な供給が難しいことや、できるだけ安い野菜を取り扱いたいスーパーでは、有機野菜を置いていることは稀。
たまにオーガニック野菜のコーナーがある大型スーパーもありますが、販売面積はかなり小さく、購入できる野菜も限られています。
小さな子どもがいるご家庭や健康意識の高い方は、普段の食事に農薬や化学肥料が使われていない有機野菜をできるだけ取り入れていきたいと考えている方も多いはず。
そこでこの記事では、有機野菜が買える場所・お店、おすすめの購入方法についてご紹介します。
有機野菜はどこで買える?
有機野菜は一部のスーパーや直売所でも購入することができますが、置いてあるスーパーは少なめ。
他には生産者から直接購入する方法や野菜をメインにした食材宅配サービスを利用する方法もあります。
スーパー
普段よく利用するスーパーにもオーガニック野菜コーナーで売られていることも。
ただし、有機野菜を置いているスーパー自体少なく、置いていても種類は少ないことも。
販売価格も通常の野菜と比べて、高めに設定されている場合がほとんど。
さらに健康意識が高まれば、有機野菜が置くスーパーが増えるかもしれません。
数は少ないですが、有機野菜や特別栽培を中心に置いているスーパーもあります。
直売所
生産者が直接納品する直売所でも稀に有機野菜が売られていることも。
生産量が少ないため、見かける機会は少ないのが現状です。
生産者から直接買う
有機栽培を行う生産者から直接買うこともできます。
公式サイトや専用の販売サイトで購入できることがあります。
ただし、農薬・化学肥料不使用でも有機認証を取得していない場合も稀にあるかもしれないので、「有機野菜」を購入したい方は確認が必要。
注文できる野菜の種類が限られる場合も多いので、お目当ての野菜がなかなか見つからないことも。
食べチョクやOWL(アウル)など、オンラインで生産者から直接購入できるオンラインマルシェもあります。
そのほか、自分が欲しい野菜をリクエストして購入できるゴヒイキというサービスも。
こういったサービスで自分のお気に入りの生産者から有機野菜を購入するのも良いでしょう。
野菜宅配サービス
インターネットなどで注文して自宅に届くのが、有機野菜を取り扱う食材宅配サービス。
宅配業者が複数の提携する生産者から仕入れるので、取り扱う野菜の種類が豊富なのが魅力。
野菜の詰め合わせや便利な定期コースがある宅配サービスもあるので、より手軽に有機野菜を取り入れることができます。
また、野菜のほか、果物、肉、魚、卵、乳製品、パン、麺類、菓子類、飲料、お酒、調味料など野菜以外にも様々な商品もまとめて購入できる宅配サービスもあるので、買い物に行く手間が省けます。
農薬や化学肥料を使っていない野菜でも「有機」ではないことも
有機(オーガニック)野菜は、播種・植付け前2年以上、化学合成農薬や化学肥料を使用せず、組換えDNA技術の利用や放射線照射を行わないで栽培された野菜のことですが、「有機野菜」「無農薬」「オーガニック」として表示して販売できるのは、有機食品のJAS規格に適合した生産が行われていることを登録認証機関が検査し、認証された事業者のみ。
農薬や化学肥料を使用していなくても、有機JAS認証を取得していなければ有機野菜として販売することができないようになっています。
農薬を使用していなくても、隣の畑で使用した農薬が飛散してくる可能性もあるので、しっかり検査し、クリアすることで「有機」「オーガニック」と表示して販売することができるようになります。
なお、有機栽培でも一部使用できる農薬がありますので、厳密に言えば有機栽培=無農薬ではないことがあります。
ちなみに、登録認証機関の検査には費用が発生するため、農薬や化学肥料を使用していなくても規模の小さな農家さんでは有機JAS認証マークを取得するのは難しいです。
筆者も兼業で農業をしていて、できるだけ農薬を使用せず栽培するようにしています。農薬を使用せず栽培する野菜も多いですが、直売所などでは他の野菜と一緒に並ぶため、農薬を使用している野菜と見分けはつきません。そうなると販売価格もほぼ同じです(泣)。
こういった農薬や化学肥料を削減して栽培した生産物は「特別栽培農産物」という名称で統一されています。
特別栽培農産物は、野菜の生産地域の慣行レベルと比べて、節減対象農薬の使用回数が50%以下、化学肥料の窒素成分量が50%以下で栽培された農産物のこと。
慣行レベルとは、各地域の慣行的に行われている農薬および化学肥料の使用状況のことです。
慣行栽培よりは農薬が少ないですが、ある程度使用していても、全く使用していなくても同じ「特別栽培農産物」となるため、無農薬の野菜を購入したい方は「有機野菜」「オーガニック野菜」がおすすめ。
近くに有機野菜が売っていない場合は野菜の宅配サービスがおすすめ!
有機野菜を買うなら、野菜の種類が豊富で、買いに行く手間が不要な野菜の宅配サービスがおすすめ。
特に野菜だけでなく、米、肉、魚、調味料、加工品などまとめて注文できる食材宅配サービスが便利です。
食材宅配サービスは下記のメリットがあります。
- 買い物に行く手間がかからない
- 色々な種類の野菜がまとめ買いできる
- 野菜以外にも色々な食材が買える
- 放射能検査や独自の安心基準を設けていることも
- 定期購入もできる
以下で詳しく解説します。
買い物に行く手間がかからない
有機野菜だけでなく、果物や米、麺類、パン、加工品、豆類など色々な食材を取り扱っている食材宅配サービスであれば、日常的に利用する食材を購入しておけば買い物に行く手間が省けます。
生活雑貨などの日用品も取り扱う食材宅配サービスもあるので、まとめて注文しておくと便利です。
購入方法は、ネットショッピングと同じ感覚で注文できるので、とても便利です。
なお、食材宅配サービスによっては電話や注文書で注文することもできるので、普段あまりインターネットを利用しない人は、より簡単に注文できる宅配サービスの利用がおすすめです。
色々な種類の野菜がまとめ買いできる
食材宅配サービスの多くが、複数の生産者と提携しており、色々な野菜を取り扱うことができるので、葉野菜や根菜など欲しかった野菜が手に入りやすいというメリットがあります。ちょっと珍しい品種の野菜があることも。
普段あまり見かけない有機野菜ですが、食材宅配サービスなら野菜の種類が充実しています。
野菜以外にも色々な食材が買える
食材宅配サービスの中には、ミールキットや惣菜、冷凍野菜など便利な食材も取り扱っています。
仕事で帰宅が遅くなった場合など、簡単に調理できるミールキットも一緒に購入しておくような利用方法ができるのも食材宅配サービスを利用するメリットの一つです。
ミールキットならレシピ付きで、料理に必要な食材がセットになっているので、10~20分ほどで調理が可能です。
放射能検査や独自の安心基準を設けていることも
有機野菜だけでなく、できるだけ農薬を使用せず栽培した野菜など独自の基準をクリアした商品だけを取り扱う食材宅配サービスがあります。
また、厳しい基準で放射能検査を実施し、公式サイトで検査結果を公開している食材宅配サービスも。
安心できる様々な情報を公開できるのも、食材宅配サービスの魅力です。
定期購入もできる
食材宅配サービスなら、旬の野菜詰め合わせセットや自分好みの野菜を毎週または隔週など定期的に自宅に届けてくれるサービスもあります。
スーパーではなかなか手に入らない有機野菜も定期的に届けてもらえば、より手軽に有機野菜を料理に取り入れることができます。
旬の野菜セットは、厳選した複数の野菜をセットにして自宅に送ってくれるので、注文の手間も不要。
普段あまり買わないちょっと変わった野菜を楽しめるのも、野菜セットの定期便の魅力です。
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